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タイトリストのフィッティング事情



タイトリストのフィッティング事情

 2007年8月時点での情報をこの場に残すことにしますが、アメリカ本国で、タイトリストのゴルフクラブの60%はカスタムクラブ だそうです。つまり、ゴルファーの身長やスイングに合わせて、クラブの長さやライ角調整を施したクラブが、全体の半分以上の割合で市場に出荷されているのです。

 別のページでも少し書いていますが、ライ角を調整するということは、クラブに傷が付く可能性がある、ということに直結します。ヘッドのどこかを金具でつかんで、大きな力をかけてクラブを曲げる必要があるからです。当店では基本的にアイアンは、曲げられる仕様になっているクラブだけを扱っていますし、どんなに名の通った有名メーカーのクラブであっても、ロフト角やライ角の状態は惨憺たる状況のまま、容認される誤差として正々堂々と出荷されていますので、私は全部検品計測し、必要に応じて調整をしてから、お客様にお渡ししています。そのため事前に、アイアンには一部ごくわずかながら、つかみ傷が残るかもしれない旨をお伝えして、ご了承いただいている次第です。

 しかし、タイトリストはすごい! タイトリストは、 発売している全モデルのアイアンヘッドの治具(じぐ) を用意しているのです。治具とは、アイアンヘッドの裏表の凹凸が完全に同じ型になっていて、それをカパッとはめてヘッドをつかむための道具です。ヘッドの一部をつかんだ場合とは違い、ヘッド全体を包み込んで押さえますので、どこにも傷が付く可能性がないわけです。アイアンのモデルごとにデザインが違いますので、それはそれは大量の治具が必要なわけで、メーカーの熱の入れようも相当なものです。

 大切なのは、アメリカの市場においてはそうである、という部分です。日本のマーケットに対しては、いまの段階では、やる気はないようです。もっともアメリカでは、ゴルフ場に併設されているゴルフショップで、プロゴルファーの資格を持つような、ゴルフができる人がフィッティングしているケースが多く、ゴルファーの多くは、そういったゴルフ場で、生芝から打てるゴルフレンジを使ってフィッティングを受けています。日本のように、接客の研修を受けた程度の大型販売店の店員が、コンピュータの数字を出して、こっちの方が飛んでます、というレベルとは少々異なっているという、販売現場でのベースの違いもありますが、なんとも寂しい扱いだと思うのは私だけでしょうか。

 特にタイトリストが、ということではありませんが、メーカーは、有名な契約プロを増やし、雑誌の露出度や広告に大金を注ぎ込んで、イメージ戦略で成功してさえいれば、ブランド信者だらけの日本マーケットは安泰とでも思っているのでしょうか。

 日本のゴルファー達も、特定のブランドを持つことよりも、自分に合った道具を提供してくれるブランドを選ぶべきだと思い、消費行動がそれに伴うように成長すべきでしょう。タイトリストが、あの巨大なマーケットであるアメリカ市場で、そう対応していったように、消費者の価値観が正しい方向に向かっていけば、きっと日本でも対応せざるおえない日がやってくるでしょう。他店の方がいくら安い、ネットだといくらで売っている、と言っているゴルファーが多いうちは、まだ遠い話なのでしょうが。




 




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